
あとで後悔したくない…
屋根のカバー工法は、30坪ほどで70〜100万円と、葺き替えより安く済みやすい工事です。
ただ、後悔している人の多くは、工法そのものより「下地を確認しないまま決めた」ことが原因です。
この記事では、後悔しやすい6つのパターンと、自分の屋根が向いているかの判断方法、10年後の総額まで含めた比べ方を整理します。
- 後悔の分かれ目は工法より下地を見たかどうか
- 瓦屋根・傷みの激しいスレート・すでに重ね済みの屋根には向かない
- 初期費用だけでなく将来の撤去費まで含めた総額で比べる
- 「カバー工法で十分」と即答する業者には根拠を聞く
後悔の分かれ目は「下地を見たかどうか」
カバー工法は、今ある屋根の上に新しい屋根材を重ねて張る工事です。
古い屋根を撤去しないので、工期が短く、廃材も少なく済みます。
その反面、古い屋根の下の傷みは直せません。
下地が傷んだ屋根に被せると、見た目だけ新しくなって内部の劣化が進みます。
| 項目 | カバー工法 | 葺き替え |
|---|---|---|
| 費用(30坪) | 70〜100万円 | 90〜250万円 |
| 工期 | 短め | 長め |
| 廃材 | ほとんど出ない | 撤去分が出る |
| 下地の補修 | 基本できない | できる |
費用は屋根の形・面積・足場代で変わるため、30坪前後の目安として見てください。
カバー工法で後悔しやすい6つのパターン
失敗例をたどると、原因は施工の腕より最初の判断にあるケースが多くあります。
① 下地が傷んでいるのに被せてしまった
下地が腐っている屋根には向きません。
見た目が新しくなっても、内部の傷みが進んで雨漏りが再発するおそれがあります。
② 勾配が緩い屋根に合わない屋根材を使った
屋根の傾斜が緩いと雨水が流れにくいため、屋根材の選び方を誤ると雨漏りにつながります。
③ 換気や断熱のバランスが崩れて結露した
屋根が二重になることで通気や断熱の条件が変わり、小屋裏の結露が指摘される例があります。
④ 屋根が重くなり、地震が気になる
屋根材を重ねる分、屋根の重量が増すので、地震の揺れが不安になる人もいます。
軽い金属屋根材を選べるかも確認しましょう。
⑤ アスベスト含有の屋根材が残る
古いスレートにアスベストが含まれる場合、カバー工法なら撤去せずに済む一方、将来の解体時には対応が必要です。
⑥ 将来の葺き替えで撤去費が増える
いつか屋根をやり替えるとき、2層分の屋根を撤去することになり、一般に撤去費が増えやすくなります。
初期費用が安くても、トータルの総額で逆転する可能性があるため、10年後・20年後まで見据えて考えたい点です。
工法の前に、下地の診断を受けましょう。
自分の屋根はカバー工法に向いている?向かない屋根の見分け方
すべての屋根にカバー工法が使えるわけではありません。
向かない条件を先に知っておくと、無駄な見積もりを減らせます。
| 屋根の状態 | カバー工法 | 理由 |
|---|---|---|
| 瓦屋根 | 基本できない | 形状と重量の問題 |
| 傷みの激しいスレート | 向かない | 下地ごと劣化している |
| すでにカバー工法済み | できない | 3重になる |
| 雨漏りがある屋根 | 要調査 | 原因の特定が先 |
| 下地が健全なスレート | 向いている | 診断で確認できれば可 |
- 下地の傷みがなく、スレート屋根の人
- 工期を短くして生活への影響を抑えたい人
- 廃材処分費を抑えたい人
- 雨漏りがすでに起きている人
- 下地の腐食が疑われる人
- 将来の総額まで抑えたい人
「カバー工法で十分」と言われたときの確認リスト
業者の営業トークに流されないために、契約前に聞いておくことを整理しました。
下地の状態を、屋根に上がって調べたうえで写真付きで説明してくれるか。
選ぶ屋根材と重量、屋根の勾配に合った施工か。
保証の年数と範囲、不具合が出たときの対応窓口。
点検をせず、カバー工法で十分と即答する業者には注意しましょう。
複数社の診断を比べると、判断がぶれにくくなります。
国民生活センターには、屋根工事の点検商法の相談が2022年度に2,885件寄せられ、2018年度の約3倍です。
契約者の8割以上が60歳以上とされ、突然訪問してきた業者の勧誘は断り、迷ったら消費者ホットライン「188」に相談してください。
すでにカバー工法をして、不安になっている人へ
工事のあとに天井のシミや結露に気づくと、「やっぱり失敗だったのでは」と不安になるものです。
まずは状況を整理しましょう。
施工直後の不具合なら、まず施工した業者の保証を確認し、連絡するのが先です。
写真を残しておくと話がスムーズです。
費用面の対処法は、雨漏りでお金がないときの記事も参考になります。
雨漏り修理救急センターは、関東・中部・近畿の一部エリアで対応しており、公式案内では現地調査・見積もりが無料です。
第三者の目で原因を確認する使い方ができます。
対応エリア外では利用できないため、公式サイトで確認してください。
屋根のカバー工法でよくある質問
カバー工法を検討している人の疑問を、Q&A形式で整理します。
- カバー工法の費用はいくらですか?
30坪の目安で70〜100万円ほどです。
屋根材・足場・屋根の形で変わるため、見積もりで確認してください。- カバー工法と葺き替えはどちらがいいですか?
下地が健全ならカバー工法、傷みがあるなら葺き替えが基本です。
将来の撤去費も含めた総額で比べましょう。- 雨漏りしている屋根にカバー工法はできますか?
原因と下地の傷み次第です。
原因を調べずに被せると再発のおそれがあるため、先に原因を確認しましょう。- カバー工法の後悔を避けるコツは?
屋根の下地を診断してもらい、保証内容と将来の総額まで確認することです。
複数社を比べると判断しやすくなります。
まとめ:カバー工法で後悔しないために、先に診断を
下地・勾配・将来の撤去費を確認すれば、カバー工法の後悔はかなり防げます。
迷ったら、まず原因調査と屋根の診断を受けてから工法を決めましょう。
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